神里雄大/岡崎藝術座

ニオノウミにて

作・演出:神里雄大

出演:浦田すみれ 重実紗果 嶋田好孝

上演時間100分(予定、休憩含む)

  • 京都公演
    2019年10月25日(金)〜27日(日)
    @京都芸術センター
  • 那覇公演
    2019年11月8日(金)〜10日(日)
    @アトリエ銘苅ベース
  • 横浜公演
    2020年1月11日(土)〜19日(日)
    @STスポット

Happy Prince Fish

飲み屋で出会った釣り好きのオッチャンは、よく琵琶湖に行くらしい。おでんを食べながら、オッチャンから聞いた話。

琵琶湖ではもうずっと、「外来魚」の繁殖が問題になってる。そいつらが琵琶湖固有の魚を食べちゃうから。だから、行政は「外来魚回収ボックス」ていうのを湖岸に設置して、釣れたらそこに入れてください、ってやってる。要するに捨てるの。ブルーギルとかブラックバスとかね、捨てないといけない。でもバス釣りの連中は、魚に罪はないとかマナーがどうとかなんとかかんとか言って、リリース(再放流)してるの。
おれは捨てるよ、ポイポイって。
ところで、日本にブルーギル持ってきたの誰だか知ってる?

オリンピックを間近に控えたころのことだった。アメリカ外遊中に出会ったブルーギルを、食用として、日本に持ち込むことを殿下は決意したのだった。
ブルーギルは、「おめでたいプリンスフィッシュ」と崇められ、日本各地に放流された。

ノート

琵琶湖で釣りをして、回収ボックスに入れたり、リリースしたりした。様々な立場の人の話を聞いて、生態系保存と治水の関係を考え、外来魚駆除大会へも行き、ブラックバスを食べ、湖岸を一周した。いつもざわざわしていた。
複雑に絡むそれぞれのトピックは立場のちがいを際立たせて、対立するか無視し合うかしか先はない、みたいな感じがして、こわかった。いまの世の中の縮図を見た気がしてしまった。
でも、琵琶湖はいつまでも見ていたいほどうつくしくて、
漁師たちの住む沖島も湖岸から見た竹生島も、神秘的な雰囲気に満ちていた。能の「竹生島」をこの作品の参考にすることに決めた。
生き物に内も外もあるのだろうか、人間にそれを決める権利などあるのだろうか。
こわい、けれどもうつくしい琵琶湖のことを想像しながら、キャストやスタッフたちと話し合いつつ、創作する。

神里雄大

神里雄大かみさとゆうだい

1982年ペルー生まれ。作家、舞台演出家。2003年「岡崎藝術座」結成。
2006年「しっぽをつかまれた欲望」で利賀演出家コンクール最優秀演出家賞、2018年「バルパライソの長い坂をくだる話」で第62回岸田國士戯曲賞を受賞。
近年は文芸誌「新潮」に戯曲が掲載され、ソウル、香港、台北、ニューヨークなどで翻訳戯曲が上演(リーディングを含む)されるなど、その作家性に注目を集めている。海外公演も多数。
各地を訪問し採集したエピソードを元に、移動し越境する人々をテーマにした作品を発表している。
2016年10月より1年、文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてアルゼンチン・ブエノスアイレスに滞在した。

キャスト

浦田すみれ

うらたすみれ

1998年兵庫県生まれ。 神奈川総合高校 個性化コース在学中より、コンテンポラリーダンスを学ぶ。現在、舞台を中心にフリーランスで活動。

重実紗果

しげみさやか

1991年東京都生まれ。10歳からストリートダンスを始める。京都造形芸術大学在学中に「花柄パンツ」を結成し、言葉と身体の関係性を問う作品作りを精力的に行う。
現在は関西を中心にダンサーや俳優として活動。近年では、伊藤キム、維新派、冨士山アネット、ヨーロッパ企画イエティ、off-nibroll等の作品に出演。

嶋田好孝

しまだよしたか

1990年兵庫県生まれ。2014年京都造形芸術大学大学院修了。京都を拠点に、フリーランスで舞台映像や映像製作を行う。最近の主な活動に、2018年「渚・瞼・カーテン チェルフィッチュの〈映像演劇〉」チェルフィッチュ、2019年「いいかげんな訪問者の報告」岡崎芸術座。今作が俳優としては初出演。京都市内の銭湯によく出没する。


公演日程

京都公演 with English Subtitles

京都芸術センター


公演日程
2019年10月 25日(金) 26日(土) 27日(日)

13:00

19:00

*15分前より入場可能
*60分前より受付、当日券販売開始
★の回はポスト・パフォーマンス・トークあり
チケット

発売日 7月26日(金)11:00


チケット料金:
一般
3,000円
ユース(25歳以下)・学生
2,500円
高校生以下
1,000円(前売・当日共)
助六弁当付き
食べながら観劇
できるチケット 
前売料金+800円
(各公演の5日前まで販売)
当日券
前売料金+500円

*自由席 *未就学児童入場無料
*ペアチケット、KYOTO EXPERIMENT公式プログラム他演目とのお得なセット券もあります。くわしくは KYOTO EXPERIMENTウェブサイトまで。

会場
京都芸術センター フリースペース公式サイト
京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
地下鉄烏丸線 四条駅、阪急京都線 烏丸駅 22・24番出口より徒歩5分
KYOTO EXPERIMENT国際舞台芸術祭 2019 10.5 sat.―10.27 sun. 公式サイト
主催:京都国際舞台芸術祭実行委員会
[京都市、ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)、京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター]
那覇公演

アトリエ銘苅ベース

10月6日(日)チケット予約受付開始

公演詳細は追って告知いたします。
横浜公演

STスポット

11月9日(土)チケット発売開始

公演詳細は追って告知いたします。
美術・照明
dot architects
舞台監督・音響
大久保歩(KWAT)
衣装
大野知英
制作統括
本郷麻衣

京都公演制作
遠山きなり、萩原麗子(京都芸術センター)
那覇公演制作
鳥井由美子
横浜公演制作
武田知也、藤井さゆり
照明アドバイザー
十河陽平

製作・主催
岡崎藝術座
協力
株式会社precog、合同会社elegirl

京都公演共催
京都芸術センター、KYOTO EXPERIMENT
那覇公演共催
那覇市
横浜公演共催
STスポット

助成
芸術文化振興基金、アーツコミッション・ヨコハマ